つい最近、下町の『蕎麦や』、からのお写真を送っていただきました。おもいっきりよく削った削り節がかかった冷奴とビンビール(大瓶)〜もう初夏の香りですねえ!昔東京の押上というところに住んでいたのですが、その頃のことを思い出しました。
お勘定の時いつも「気持ちっ!」と言っておつりを10円か20円多めに手に握らせてくれるおばさんがいるお蕎麦屋さん。風邪をひくといつも鍋焼きうどんを奮発してました。白い割烹着のおばさんは「お大事に」と言ってくれました。
それから家族でやってる定食やさんのお味噌汁はおばあちゃんが作ってて絶品!削り節が分厚い〜ちゃんと手で削ってるから。おじいちゃんが揚げてるイカフライも美味しかったし、息子さんの焼き魚の塩加減もイイ!お嫁さんも元気良く「日替わりに納豆とポテトサラダですね、ありがとうございましたっ!」感じがイイ!
4時頃になると赤いランドセルの女の子が帰ってくる「ただいまあ〜おばあちゃんお腹すいたあ」そう言ってまた店の外に出てしゃがみこむ…何してるんだろう?わずかな陽だまりに茶色の大きな猫が丸まっていた。下町、いいですよね。
それから大瓶のビールと奴は3年前に亡くなった父のことも思い出します。夏はこれと枝豆があれば他はいらない、という人でした。私もそうです!いろいろなことを思う心の旅をさせていただいたお便りとお写真、ありがとうございました!
2008年4月24日
いつもお便りありがとうございます。お便りを下さる方に1つお願いがあります。実はお名前が分からず困る場合があります。時々個人的なお話だったりしても何方か分からずとても気になったり・・・できればフルネームで、さしつかえのある方はハンドルネームで結構ですので、必ずご記名下さい。お願いいたします!
2007年5月29日
みなさんのメールで励まされたり嬉しくなったり、いつもありがとうございます!
なかなかお一人ずつにお返事することはできないのですが、東京のSさんをはじめ数名の方から『将来声優になりたいのですが』『声優の仕事で難しいことはなんですか?』というメールをいただきましたので、お答えしま〜す!

私は『声優』というのは俳優(役者)の仕事の一つだと思っています。そのジャンルが特に得意な人が『声優』と呼ばれているのです。だから声優さんと呼ばれている人もつまりは俳優なのです。まずは俳優としての勉強をして下さい、芝居の勉強を。そして声だけ、台詞だけ聞いていても心の動きや全身の動きが見えてくるような演技を目指して下さい。

そして想像力を養って下さい! 自分以外の人になる仕事です。場合によっては動物や植物や神様や風や、壁や鉛筆のような「物」やありとあらゆる者になる仕事です。それらの、他人の、気持ちを想像してみて下さい。自分がなってみて下さい。声優とは、俳優とは、そういう仕事です。そして難しさも興味深さもそこにあります。私も一生勉強しながらやっていきたいと思っています。

最後に一つ。私の答えはあくまで私個人の考えで「正解」ではありません。みんな自分の経験から答えを見つけていきますが、誰も正解など分からないのです。『やりたいか やりたくないか』です。人に言われてやっても頑張れませんし、人にダメだと言われてやめても後悔が残るでしょう。自分が決めたことを全身でやる、自分の責任で!
私からはエールを送ります。頑張って!

2004年6月25日